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好きなことをやれ!!vol.10

                                                              2025.1.31(金)


先日、ワークショップ「好きなことをやれ!!」の10回目を開催しました。


講師に柔道整復師の高塚夏季さんをお迎えしました。


前半は、この仕事につくようになった経緯を語っていただきました。



子供の頃からインドアタイプで、漫画を読んだりゲームをしたりして家の中で過ごすことが好きだったそうです。


中学校に進んで部活を決める時に、運動が苦手という理由で吹奏楽部に入部されました。


最初は消去法で選んだ部活でしたが、やっていくうちに楽しさを感じるようになったそうです。


楽器を持ちながら演奏するのは非常に肩が凝るので休憩時に仲間で肩をほぐしあうと、「肩揉みがうまいね」と言われ嬉しい気持ちになったと言います。


また、「ぎっくり腰」や「坐骨神経痛」で辛い思いをしている家族が、車椅子を必要とするほどひどくなってしまった時には、車椅子を引きながら一緒に治療院に行くこともあり、「関節を痛めると歩けなくなるほど大変なことになってしまうのか!」と驚いたそうです。


また、授業の総合学習(自分で学びたいことを選び、調べる学習)があり、その授業を通して「13歳のハローワーク」という資格について紹介する本と出会い、あんま・整体師・マッサージ師・理学療法士・柔道整復師などの資格や、それぞれの違いについても知ったそうです。


高校へ進み、進路を考える時期には国家資格「柔道整復師」を取ろうと決め、その分野の専門学校へと進まれました。


柔道整復師の「柔道」という名前は、柔道の治療技術に起源があり、もともとは、柔道の選手や武道家の怪我を治療するために発展した技術が今の柔道整復術になったそうで、専門学校の授業の中にも「柔道」が必須科目で入っていたそうです。


運動が苦手な高塚さんが、頑張って柔道に挑戦された話を感心しながらうかがっていました。


好きなことをやれ!!のワークショップでは、好きなことを仕事にした人を講師でお迎えしていますが、どんな講師も共通して、仕事としてスタートする前も、した後も、自分の苦手なことを乗り越えるという体験をしています。


それでもこの仕事をやめられない・・・。

至福の1%のために、99%の労苦を厭わない・・・そういう感覚を持ち合わせていることも共通していると思いました。


逆を考えた時、自分にとっての1%の至福とは何かを見出せることが、好きなことを仕事にしていく覚悟の鍵なのかもしれません。


高塚さんは努力して「柔道整復師」を一回で取得し、その後、10年ほど接骨院で経験を積み重ねました。


重要な役職についたころ、通勤中に追突事故に遭われたことで1ケ月休職を余儀なくされたそうです。


体だけではなく心もまいってしまい、自分の心と向き合うことになりました。


さまざまな葛藤があったそうですが、このことを機縁に独立することを決断、自宅兼店舗の住宅を建てることにしたそうです。


淡々と経緯を語ってくださいましたが、努力家で慎重なお人柄を感じ、この決断にどれだけの葛藤があったことかは想像に難くはありませんでした。


後半は、体の仕組み・・・特に筋肉について学び、体の凝りをほぐすためのセルフケアを実際にやりながら教えていただきました。ほんの少しだけですが紹介します。


・なるべく面で触れる


指と指で凝ったところを挟んで揉んでしまいますが、ピンポイントで圧力が加わると筋肉の繊維を傷つけてしまうことがあるそうです。手のひらを使って、また指を合わせてさすっていくといいそうです。


・耳のすぐ後ろ


ここをほぐすと、自律神経の乱れを整えられるそうです。3本指で円を描くように。


・ふくらはぎをほぐす


座った状態で片方の膝にもう片方のふくらはぎが当たるようにして、下から上に押し当てていく

冷えやむくみをとるのに効果があるようです。

手を使わないでほぐす方法もあるんだ・・・。



座学で、筋肉がどこからどこにつながっているのか、神経や血液の流れはどうなっているのかを説明していただいたので、セルフケアのこの仕方は、これこれこういう理由でこのような効果がある、と理屈がわかりました。



仙骨には神経や血液やリンパが集まっているので、そこを集中的に温めると冷えをとる効果があるそうです。

時間がないなどの理由で湯船に浸かれない時は、「仙骨」にシャワーからのお湯を当ててあげるといいそうです。


今日から手軽に取り入れられる学びと実践を得られてよかったです。


また、参加者の皆さんが口を揃えて「若いのに偉いね。」(全員講師より年上で・・・)と言っていたように、私もこんな素晴らしい若い人が同じ地域にいらっしゃることがとても嬉しく感じました。


講師の高塚さん、参加者の皆様、ありがとうございました。

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